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安武古町
【やすたけふるまち】


旧国名:筑後

(近世)江戸期~明治9年の町名。筑後国三潴(みずま)郡のうち。筑後川下流左岸,支流大善寺川北方の低地に位置する。永正5年に安武鑑政が筑後川べりに築城した海津城の城下町として成立(安武町の史跡)。海津城は,天正15年立花宗茂の支城とされたが,慶長5年以降に田中吉政支配下で廃城となり,城下町は安武古町の名で在郷町となった。はじめ柳川藩領(田中氏),元和6年からは久留米藩領。夜明組に属す。村高は,「元禄国絵図」122石余,「在方諸覚書」の古高170石余,うち久留米城内祇園寺領20石,「天保郷帳」129石余,「旧高旧領」223石余。宝永年間の家数20,町数1町20間(啓忘録抜萃)。文化4年には田4町5反余・畑田1町7反余・畑7町5反余・居屋敷1反9畝余(農政農民史料集)。浦役を負担する村の1つで,他の公役は免除された。鎮守は荒神社で,境内に文明年間銘の仏像板碑がある。明治9年住吉村の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7215340