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山口
【やまぐち】


旧国名:豊前

貫山の南麓から山麓の平野に位置する。周辺の谷間は北郷・白川谷と通称される。南隣の谷村とともに等覚寺の修験信仰によって開け,宗教的色彩が強い。地名の由来は,山の入口,修験霊山の登り口の意であろう。字青竜には鍾乳洞青竜窟(国天然記念物)があり,「豊前志」は景行紀の鼠石窟,字八田山を土蜘蛛八田の住地としている。字白山の白山多賀神社の神殿裏から寛治8年在銘および鎌倉前期の銅製経筒,旧竜蔵坊裏山からは湖州鏡が出土(京都郡誌)。毎年4月19日挙行の等覚寺松会・幣切り行事は県無形文化財。宗教および峠に関する字名が多く,焼畑農業に関する字名も注目される。
山口村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
山口(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7215439