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友泉亭
【ゆうせんてい】


(近代)昭和52年~現在の町名。はじめ福岡市西区,昭和57年からは同市城南区の町名。もとは西区田島。町名は福岡藩第6代藩主黒田継高の建てた別邸の名による。継高は狩野派の絵画や詩歌に造詣が深かったが,51歳のとき(宝暦4年)この地に狩場の別邸を建て,花木泉石を配して遊覧用とし友泉亭と名づけた。久世通夏の「世に堪へぬ熱さも知らす湧出る泉を友とむすふ庵は」という歌から藩儒竹田定直が命名したもの。友泉亭は大正期には樋井川村役場や小学校に使われたこともあったが,昭和3年貝島家が別荘として買収,さらに大辻炭鉱の社宅などに利用されたが,同42年に市の外郭団体博多港開発の手に移ったあと市が買い戻し,同56年都市公園として復活した。付近一帯は早くから友泉亭町と通称されていた。昭和58年の世帯数616・人口1,302。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7215521