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竜ケ岳城
【りゅうがたけじょう】


中世の山城。鞍手郡宮田町竜徳に所在。筑前に大内氏の勢力が及んだ時に部将杉興運が支城を委ねられ,まず高鳥居城(須恵町)を居城とした。その子忠重・孫連並は竜ケ岳城に移り,高鳥居城を持城にしていたが,秋月氏に攻められてからは竜ケ岳城だけを保った。大内氏滅亡後,杉連並は秋月氏に従ったと「続風土記」は記すが,廃城時期は詳らかでない。城跡は標高222mの竜ケ岳の山頂にあり,本丸部分に平坦地と空堀が確認され,東山麓には家臣の屋敷跡と思われる字名が残る。また端城として,南西に祇園城,東に塔ノ峰・稲築・高取の3城を配した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7215676