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若松半島
【わかまつはんとう】


遠賀(おんが)郡芦屋町と北九州市若松区にまたがる半島。古くは遠賀島と称した。東西約13km,南北3~5kmで,北は響灘,南は洞海湾に面する。地形的には,半島の中央部に位置する石峰山を主峰とした花崗岩および中生層の地塁状の山地からなり,西端の付根部分は,第三紀層の標高30~70m程度の丘陵となる。半島の東端は,洞海湾の湾口部に当たり,若松港がある。近年の埋立てによる響灘臨海工業用地の造成により海岸線はさらに北東方向に前進しつつある。西半の丘陵地は島郷と呼ばれ,近郊農業地として北九州工業地域の発展とともに成長した地域で,今日でも県下最大の結球ハクサイ・キャベツの生産地である。北部の海岸線は玄海国定公園に含まれ,雄大な荒磯と白砂青松の浜との織りなす美しい海岸で,市民に親しまれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7215758