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相生橋
【あいおいばし】


伊万里(いまり)市伊万里町の伊万里川に架かる橋。国道204号が通過。長さ47.8m,幅16.0m,型ポステーション箱桁連続ばり。昭和48年9月,伊万里川の拡幅工事に際し架け替えられた。橋付近は,藩政期肥前の貿易港として栄えた所で,本町・今町・土井町・元町・浜町あたりは肥前陶磁器を扱う商家や倉庫が軒を並べていた。橋のたもとにある銀行が建った明治15年には橋が既にあったといわれ,当時の橋は幅3mの木橋で洪水時に何回も流失したという。その後,大正15年に総工費2万2,000円で鉄筋コンクリート製の橋が完成した(伊万里案内)。この橋も昭和23年9月13日の豪雨で,橋脚を流失,同24年に鉄橋に改築され,さらに前述の拡幅に伴う架け替えがなされた。橋一帯が船の出入りでにぎわったのは,明治31年国鉄伊万里駅ができ,陸上交通が便利になるころまでであった。しかし,橋の利用は,伊万里市街地の商店街拡大に伴って次第に多くなった。橋名の由来は,古老の話によると,橋の両岸に川面を覆うように枝を垂れた老松が生えていたことから「相生の松」をもじってつけたものだという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7215792