甘木ケ里村
【あまぎがりむら】

旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。小城(おぎ)郡のうち。甘木刈とも書く。佐賀平野北西部，祇園(ぎおん)川西岸に位置する。小城藩領。北郷に属す。二俣ケ里・久米ケ里・土生(はぶ)ケ里とともに総名を津野と称した。「宝暦郷村帳」「天明郷村帳」ともに１村として見える。神社は天満社。明治元年の庄屋は千右衛門（犬山家文書）。「明治７年取調帳」では吉原刈の枝村に見え，「郷村区別帳」では久米刈の枝村に見える。「明治11年戸口帳」によれば，久米ケ里のうちに「甘木ケ里」と見え，戸数43・人口207。なお「小城郡村誌」によれば，明治４年久米・土生・本告(もとおり)・吉原の４か村（あるいは馬見ケ里を加えて５か村）と合併して久米ケ里となったという。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7215852