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飯盛城
【いいもりじょう】


伊万里(いまり)市山代町久原にあった城。山代城ともいう。長崎・佐賀県境の国見山(776.7m)から北にのびる山系が伊万里湾に迫る先端の城山(346.8m)に築城された山城。伊万里湾側の急崖を擁する天然の要塞。宇野御厨検校源久の子源四郎大夫直は山ン寺(伊万里市東山代町川内野)を本城とし,飯盛城・梶谷(かじや)城(長崎県松浦市)・和田城(伊万里市東山代町)の3城を築いて前線の拠点にしたといわれる。直の子囲以後は山代氏を名乗り,その一族山城又三郎栄は元寇のときには活躍をした。南北朝期には北朝方に属していたが,室町期以後は山ン寺城にかわって飯盛城が本城となり,天正4年竜造寺隆信の攻撃により落城した。遺構としては山頂に砦跡,山腹・山麓に屋敷跡が散在する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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