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伊賀屋村
【いがやむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。佐賀郡のうち。伊萱・井茅とも書く。佐賀平野中央部,筑後川支流巨勢(こせ)川の東岸に位置する。佐賀本藩領。古瀬(こせ)郷に属す。村高は「正保国絵図」「天明村々目録」ともに659石余,「天保郷帳」では750石余。「旧高旧領」には見えない。「玄梁院様配分帳」では鍋島大和が,「大小配分石高帳」では鍋島山城がそれぞれ地米高328石余を知行する。凶作飢饉用の備荒米として,当村と中野吉村の郷倉が倉床橋付近に設置されていた(兵庫町史)。伊賀屋天満宮の祭神は菅原道真・天照大神・大綿津見命・加藤清正,創立は不明,延宝8年鍋島大和守直氏が再興。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ともに若宮村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,若宮村のうちに「伊賀屋村」と見え,戸数46・人口252。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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