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石垣村
【いしがきむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。藤津郡のうち。唐泉山東麓の丘陵地に位置し,東部に流れる鹿島川に沿って平地が谷状に入り組んでいる。蓮池(はすのいけ)藩領。塩田(しおた)郷に属す。村高は,「正保国絵図」「天明村々目録」では247石余,「天保郷帳」では280石余。「旧高旧領」には村名が見えない。嘉永3年の村絵図によれば,集落は北部の山の東麓にあり,その一角に行学坊の社地がある。また,南の小山の中に権現が,南部の山すそに円林坊がある。西の山すそには堤が多く,東の平地に広がる水路の源になっている。東部地区は鹿島川より用水を取水,西部山間地は石垣堤ほか小堤より取水。特産として石材を切り出す。「明治7年取調帳」では谷所(たにどころ)村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,谷所村のうちに「石垣村」と見え,戸数78・人口362。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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