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市原村
【いちばるむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。三根(みね)郡のうち。佐賀平野東北部,筑後川とその旧河道である古川の合流点西岸に位置する。佐賀本藩領。東郷(千栗(ちりく)郷)に属す。村高は,「正保国絵図」「天明村々目録」ともに388石余,「天保郷帳」では405石余,「旧高旧領」には見えない。給人・地米高は,「玄梁院様配分帳」では鍋島大和1石余・坂部又右衛門61石,「大小配分石高帳」では鍋島山城1石余・鍋島志摩58石余・坂部又右衛門35石余・池田半九郎25石・深川勘助10石・重松善左衛門10石・成富八右衛門10石。「天明郷村帳」では御神料(みかみりよう)村の小村に見える。疏導要書に,宝暦年間頃筑後川の氾濫によってできた池にハスを植え市原ハスとして売り出す,とある。この池を蓮生(れんしよう)溜池という。鎮守は仁徳天皇を祀る若宮八幡神社。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ともに白壁村の枝村に見える。「明治11年戸口帳」によれば,白壁村のうちに「市原村」と見え,戸数60・人口239。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7215980