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逢鹿駅
【おうかのえき】


旧国名:肥前

(古代)奈良期~平安期に見える駅名。松浦郡のうち。「延喜式」によれば駅馬5匹を常置。「肥前国風土記」松浦郡条にみえる駅伍所の1つで,奈良期から存続した駅とみられる。遺称地は唐津(からつ)市相賀で唐津湾に向かって突出する小半島の南岸に位置し,冬の北西風を避けた良港といえる。駅名の由来について,「肥前国風土記」には「逢鹿の駅〈郡の西北のかたにあり〉曩者,気長足姫尊,新羅を征伐たむと欲して,行幸しし時,此の道路に鹿ありて遇へりき。因りて遇鹿の駅と名づく。駅の東の海に,蚫・螺・鯛・海藻・海松等あり」と見える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7216189