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大楠村
【おおくすむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。養父(やぶ)郡のうち。筑後川の支流安良(やすろ)川中流左岸の平坦地に位置する。佐賀本藩領。村高は「慶長国絵図」では240石余,「正保国絵図」「天明村々目録」では151石余,「天保郷帳」では196石余。「旧高旧領」には見えない。「宝暦郷村帳」「天明郷村帳」では小村に原古賀村がある。ただし,原古賀村は「正保国絵図」「天明村々目録」「天保郷帳」では当村とは別に1村として見え,高付けされている。給人・地米高は,「玄梁院様配分帳」では深堀新左衛門285石,「大小配分石高帳」では深堀八左衛門100石。深堀氏は当村に居住していた。集落は安良川に臨む段丘上微高地に立地する。集落の南北入口付近に六地蔵がある。ともに無年紀であるが,南の六地蔵はその付近の仕置場で処刑された村人たちの霊を供養するために建てられたと言い伝えられている。「郷村区別帳」では轟木村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば轟木村のうちに「大楠村」と見え,戸数10・人口58。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7216231