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大久保村
【おおくぼむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。佐賀郡のうち。嘉瀬川が山地から平地部に流れ出る扇状地の扇頂の西岸部に位置する。小城(おぎ)藩領。佐保川島郷に属す。「天明郷村帳」によれば当村のうちに本行寺領があった。村高は「正保国絵図」「天明村々目録」ではともに146石余,「天保郷帳」では162石余。「旧高旧領」には見えない。弁才天・天満宮(乙護法善神・弁才天・菅原道真)があり,弁才天には如意輪観音がある。そのほか蚕神さん・荒神さんなども村内にある。行事には盆綱引き(8月13日)・祇園祭(10月15日)・荒神さん相撲(12月24日)・大般若(1月・5月)がある。供日頃は村内北の堀の水を落とし魚を取る習慣があり,供日馳走の鮒のこぶまきの材料となる。嘉永7年に藩の大砲演習場が神埼郡西郷村尾崎より当地に移転した。「明治7年取調帳」では川上村の枝村として見える。「郷村区別帳」では1村として見え,枝村に川上村・西山田村・真手村・水上村・大願寺村があり,反別219町余。「明治11年戸口帳」によれば,川上村のうちに「大久保分」と見え,戸数46・人口224。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7216233