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大高山
【おおたかやま】


鷹山ともいった(神埼郡村誌)。神埼(かんざき)郡神埼町の最北部にある山。標高515.9m。「神埼郡村誌」の志波屋(しわや)村の項に「鷹山 村北ニ在リ,高サ二百八十間,周囲一里余,西八城原村ノ八天山ニ対シ,南ニ的村王子山アリ。北ハ広滝山村ノ耕地ニ臨ミ,東北少シク低テ松隈村久保山ニ連リ,東南ハ三津村夜白山ニ連ル。茅草ノミ,樹木無シ。遠ク望メバ諸山連リテ一嶺ノ如ク東西ニ亘ル」とある。当山では大正末まで,毎年山焼きをして,5月に青草を刈り,田にすき込んでいた。また,貞享年間から三谷・志波屋など10か村の入会地であった。南麓にある三谷は,江戸期から三谷紙の産地として知られた所で,傘紙や藩札用として供給された。明治33年パリ万国博覧会で2等賞銀盃を受賞したのをはじめ,各地の博覧会ないし共進会等において,数多く受賞している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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