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大寺ケ里村
【おおてらがりむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。小城(おぎ)郡のうち。大寺刈とも書く。佐賀平野北西部,祇園(ぎおん)川下流西岸に位置する。小城藩領。五百町(いおまち)郷に属す。村高は,「正保国絵図」「天明村々目録」ともに817石余,「天保郷帳」では873石余,「旧高旧領」には見えない。「宝暦郷村帳」では初田ケ里村の小村として見えるが,「天明郷村帳」では1村として見え小村に井手古賀がある。寺社に天満神社・日蓮宗大妙寺がある。明治元年の庄屋は定蔵(犬山家文書)。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ともに長神田(ちようかんだ)ケ里村の枝村に見える。「明治11年戸口帳」によれば,長神田ケ里のうちに「大寺ケ里」と見え,戸数19・人口85。なお「小城郡村誌」によれば,明治4年二俣・高田・初田・佐織・長神田・戊(つちのえ)の6か村と合併して長神田ケ里となったという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7216270