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鬼ケ城
【おにがじょう】


東松浦郡浜玉(はまたま)町大字谷口字本城にあった城。佐賀・福岡県境になっている十防(とんぼ)山(535m)の南側で,玉島川流域を見下ろす城山(377.7m)に築かれた山城。文治2年松浦郡鏡神社大宮司になった草野永平(高木城主高木宗家の従弟で筑後国山本郡草野出身)が松浦東郷に所領を得て築城したといわれる。草野氏は鏡宮草野荘を支配し,永平の孫経永は大村神社の大宮司も兼ね,神社前に居館を構えていた。天正2年竜造寺隆信の攻撃で落城し,同15年秀吉に背いたとして所領を没収され廃城となった。遺構として石垣・空堀の一部が残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7216380