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片多江村
【かたたえむら】


旧国名:肥前

(中世)南北朝期~戦国期に見える村名。佐賀郡牛島荘のうち。観応3年2月日安楽寺所領注進状に「牛島荘〈同片多江村〉」とある(西高述文書/大日料6‐17)。下って天文14年9月2日竜造寺家純玉洞譲状によれば片田江分4町3反余を慶法師(長信)に譲渡しているが,その内訳に「片田江之内,一所弐町仁反 青山田,一所六段 三反田之内,一所壱町半 あらまき田,一所壱反 九之坪,一所四之坪 仁反,一所仁反 水町,一所壱反 十之坪」とあり,条里坪の遺制がうかがえる(多久家文書/佐史集成10)。当地は慶長13年の本格的な佐賀城下町建設にともなう町割りによって佐賀本藩の武家屋敷地化した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7216465