葛木郷
【かつらぎのごう】
旧国名:肥前
(古代)平安期に見える郷名。「和名抄」三根(みね)郡五郷の1つ。刊本の訓は「加都良木」,伊勢本の訓は「加津良木」。式外社の葛木一言主神が三根町天建寺に祭祀されていることから,天建寺付近に比定される。また郷名から葛城部の存在が考えられる。「肥前国風土記」によれば,漢部郷に忍海漢人を連れてきて兵器を製造させたと記すが,忍海漢人と葛城氏との深い関連を考えると,忍海漢人と葛城氏が同時に移住してきた可能性が強い。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7216472 |