加礼里
【かれいり】

旧国名:肥前

(古代)条里の里名。建武２年11月19日付肥前守源某下知状に「山田西郷加礼里八段参杖」（河上神社文書／佐史集成１），文保２年２月10日付河上宮免田坪々領主交名注文案に「山田東郷　加礼里十三坪内五反　是ハ安富領与」（同前），正平９年６月日付河上神社役対捍免田畠注文案に「山田東郷加礼里廿四坪字号小柳」（実相院文書／佐史集成16）とあり，山田東郷・西郷に属していた。山田東郷で条の記載される里は11～13条に限られることから，山田西郷は13条か14条以西であろう。加礼里の遺称地は現存しないが，佐賀郡の13条以西であれば大和(やまと)町東山田，佐賀市鍋島町鍋島字増田から以西になる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7216593