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川上金立県立自然公園
【かわかみきんりゅうけんりつしぜんこうえん】


背振山地に源を発する嘉瀬川中流の川上峡と金立山(501.8m)一帯の自然公園。昭和50年12月指定。面積3,054ha。関連区域は佐賀市,佐賀郡大和(やまと)町・富士町,神埼(かんざき)郡神埼町・脊振(せふり)村の5市町村に及ぶ。川上峡は「鎮西の嵐山」と呼ばれる景勝地で,渓口部から上流にかけての約12kmの両岸一帯は昭和4年,県立自然公園に指定された。春は桜,秋は紅葉,夏は川遊びと行楽客が多く,「肥前国風土記」にも記されているアユの名所でもある。域内には河上神社・実相院・金立神社など古社寺が多く,また,肥前国府が置かれた所があり,国衙を中心に国分寺,国分尼寺,総社などがあった。さらに,全国的にも珍しい下田石神群と呼ばれる巨石遺跡がある。ほかに古湯温泉・熊の川温泉・城山のシャクナゲ・日の隈山などがあり,交通の便がよく,佐賀市民の手近な行楽地として人々に親しまれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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