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経ケ岳
【きょうがだけ】


県南部,多良(たら)岳火山の最高峰。鹿島市・藤津郡太良(たら)町と長崎県大村市との境の山。標高1,075.5m。山頂付近は角閃安山岩類および含橄欖石角閃安山岩よりなり,低部は輝石安山岩類および同質角礫岩などよりなる。この山は多良岳火山の爆裂火口壁の西北の1峰である。爆裂火口は東西4kmほどあり,その火口壁上にこの山や多良岳・五家原(ごかばる)岳(1,057.8m)などがある。これらの火山全体を多良岳と総称することもある。この山頂は狭い巨岩からなる。山名は,昔山頂に多良岳権現社の神殿があって,山伏が経典を読誦したのに由来する。のちに,神殿が狭いという神託で多良岳に遷座したという。この山を含む一帯の山々は,火山特有の変化に富んだ美しい地形をなすので,昭和27年県立自然公園に指定された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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