切山駅
【きりやまのえき】
旧国名:肥前
(古代)平安期に見える駅名。神埼(かんざき)郡のうち。功山駅とも書く(和名抄)。「延喜式」によれば駅馬5匹を常置。基肄(きい)駅と佐嘉(さが)駅の中間にあったが,中原(なかばる)町中原から肥前国府の想定される大和(やまと)町にかけて駅路址と見られる直線状の遺構があり,切山駅もこれに沿っていた可能性が強い。その遺構に沿う上峰(かみみね)村の切通(きりどおし)が丘陵地を直線で進むために切り通したことに由来したものとすれば,切山駅の由来もこれに関連する地名とみられる。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7216761 |