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久津具村
【くづぐむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。杵島(きしま)郡のうち。「くつくむら」ともいう。六角川と武雄(たけお)川の合流点北岸に位置する。村名は六角川の水運に由来するか。佐賀本藩領。橋寄下西郷に属す。「宝暦郷村帳」では小村に船津新村があり,「天明郷村帳」では椛島(かばしま)村の小村として見える。近世を通じて多久氏の知行地となる(多久市史)。近世末から明治にかけて大崎村で炭坑が開発され,深町正兵衛・二郡次別当・林田綱太郎らが経営に当たり,その石炭は当村の河岸(久津具土場口)から六角川の水運を利用して積み出された。この様子は大崎八幡宮蔵の炭坑絵馬に残されている。鎮守は山王神社,寺院には日蓮宗梅林寺がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7216797