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小通村
【こどおりむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。杵島(きしま)郡のうち。六角川中流域北岸に位置する。佐賀本藩領。橋寄下東郷に属す。村名は下大町と六角川堤防を結び,さらに北部山麓長崎街道の街村に通じる小道があったことによるものと考えられ,その初見は慶長7年卯月18日付で堤八兵衛に宛てた鍋島茂忠書状(堤家文書/佐史集成16)。この書状によれば,杵島郡「小通蘆野」の代官が堤八兵衛に申し付けられている。村高は,「正保国絵図」「天明村々目録」「天保郷帳」ともに385石余,「旧高旧領」には見えない。「大小配分石高帳」による給人・地米高は,坂部又右衛門22石余・原田伊兵衛57石余・百武善右衛門10石・松隈甫広80石・嬉野半左衛門4石余。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ともに,福田村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,大町村のうちに「小通村」と見え,戸数21・人口118。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7216964