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小船津村
【こぶなつむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。藤津郡のうち。中川と石木津川に挟まれた下流域に位置し,東は有明海に面する。鹿島藩領。能古見(のこみ)郷に属す。「宝暦郷村帳」「天明郷村帳」ともに1村として見える。村高は,「天保国絵図」「天明村々目録」ともに946石余,「天保郷帳」では1,214石余,「旧高旧領」には見えない。当村一帯は有明海の干拓によってできた土地で地質はほとんど有明粘土層からなる。天保3年鹿島私領村々畝数石高帳では反別30町余,村高270石。近世末期には反別36町余,村高412石余,うち物成303石余・口米4石余・夫米15石余,ほか潟運上銀57匁余(鹿島藩記録)。明治初年の戸数59(うち農家49)・人口241である(同前)。享保18年3月の飢饉による餓死者は男8・女2(鹿島藩日記)。村内は,川良籠・松角・杉角・柿角・天神角・六角籠・五ノ松角の小地名からなる。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ともに重ノ木(じゆうのき)村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,重ノ木村のうちに「小船津村」と見え,戸数58・人口241。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7216977