100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

西郷村
【さいごうむら】


(近代)明治22年~昭和30年の神埼(かんざき)郡の自治体名。横武・本告牟田(もとおりむた)・姉川・尾崎・竹の5か村が合併して成立。旧村名を継承した5大字を編成。村名の由来は,江戸期当地域を西郷と称していたことによる。役場所在地は横武。明治26年村内の各分校を合併して横大路尋常小学校と千速尋常小学校を新築,同35年千速校を西郷第一尋常小学校,横大路校を西郷第二尋常小学校と改称,同41年両校を合併して西郷尋常高等小学校を横武に設置。大正初年の世帯数744(農業643・小店16・呉服反物商6・酒小売12・菓子小売20・精米業5・大工職12・土細工10・縄製造15・叺製造5・蝋製造1・紺屋8・医師5・産婆2)。大正2年の主要産物は米2万1,764石・大豆7,200石・藁細工品6万9,875枚・木蝋3,400貫・ソラマメ6,286石・土器2万個・生糸854貫・粟1,600石(神埼郡郷土誌)。同年神埼郡長原田守造,大地主大石太郎らが鶴田に神埼郡地主組合立農産学校を設立,同4年郡立神埼農産学校と改称,同12年郡制廃止により県立神埼農学校と改称,修業年限3か年3学級制定員120名となる(神埼町史)。同9年の世帯数750,人口男1,977・女2,150。昭和5年の世帯数751,人口男2,055・女2,185。昭和30年神埼町・仁比山村と合併して神埼町の一部となる。村制時の5大字は神埼町の大字に継承された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7216999