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坂井村
【さかいむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。佐賀郡のうち。八田江(はつたえ)と早津江川の中間に位置する。佐賀本藩領。川副(かわそえ)上郷に属す。村高は,「正保国絵図」では201石余,「天明村々目録」では501石余,「天保郷帳」では357石余。「旧高旧領」には見えない。「宝暦郷村帳」では小村に野々古賀村がある。「天明郷村帳」では当村と別に野々古賀は1村として見える。大部分が蔵入地だが,「玄梁院様配分帳」では中野数馬26石余,「大小配分石高帳」には中野忠太夫35石の知行地がある。寛政6年の村絵図では環濠集落で,中央に曹洞宗茲眼寺,西に天神社,寺の北西に蔵床と23戸の家屋が記載されている。茲眼寺は明暦4年開基と伝える(曹洞宗由緒)。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ではともに南里村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,南里村のうちに「坂井村」と見え,戸数37・人口187。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217020