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佐世保線
【させぼせん】


日本国有鉄道の路線名。松浦線佐世保駅から長崎本線肥前山口駅に至る48.8km。全線単線。明治19年5月4日佐世保に第三海軍区鎮守府が設置され,以後,軍港として急激に発展したため佐世保と北九州を結ぶ鉄道敷設が急がれることになった。このルートを敷設したのは九州鉄道株式会社で,明治28年5月5日肥前山口~武雄(たけお)間13.7kmを開通させたのに始まり,翌々年7月10日には武雄~早岐(はいき)間26.2km,同31年1月20日早岐~佐世保間8.9kmが開通し博多と直結した。また同年11月27日には長崎とも結ばれた。当時は浦上(のち長崎まで延長)―大村―早岐―鳥栖(とす)間が長崎本線で,佐世保線は早岐~佐世保間だけであった。昭和9年12月1日諫早(いさはや)―多良(たら)―肥前山口間が直通になると,このルートが長崎本線となり,従来の諫早―早岐―肥前山口間のうち諫早~早岐間は大村線と改称し,早岐~肥前山口間は佐世保線(それまでは佐世保~早岐間)に加えられた。博多(または佐世保)方面から早岐駅に到達した列車は出発の時には今までと逆方向に向かう珍しい光景がみられる。昭和51年7月1日に全線電化され,L特急がほぼ1時間ごとに運行されている。昭和54年度の営業係数405。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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