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執行分村
【しぎょうぶんむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。藤津郡のうち。中川扇状地扇端に位置する。鹿島藩領。能古見(のこみ)郷に属す。村名の初見は貞享4年改元文3年写郷村帳で,「宝暦郷村帳」「天明郷村帳」ともに1村として見える。村の東端に諫早(いさはや)・長崎に通じる街道があり,小さな集落があって泉通りと呼ばれ,地名は伏流水が豊富で浅い井戸からも常に豊富な水が湧き出ていたことに由来するという。中川の決壊によって水害を被ることが多かった。天保3年鹿島私領村々畝数石高帳によれば,反別19町余,村高166石余。近世末期には反別26町余,村高307石余,うち物成264石余・口米3石余・夫米13石余(鹿島藩記録)。村内には大きな薬種問屋があり,売薬行商を営む者も多かったという。明治初年は戸数40(うち農家32)・人口173である(同前)。享保の飢饉では,享保18年3月の1か月間に餓死者3人を出した。文化4年鹿島城が常広の地から高津原に移転した後,当地には藩主の邸宅,および士卒の調練場が置かれた。村内は,大籠・新籠・椋町・琴淵・鬼丸・船松・地宝・天神・小籠・吉村・潮井の小地名からなる。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ともに納富分(のうどみぶん)村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,納富分村のうちに「執行分村」と見え,戸数39・人口167。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217129