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下関屋村
【しもせきやむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。佐賀郡のうち。下関屋山ともいう。背振山地南部,権現山北麓に位置する。佐賀本藩領。山内分に属す。村高は,「正保国絵図」「天明村々目録」ともに189石余,「天保郷帳」では246石余。「宝暦郷村帳」では小村に馬場野村・高野岳村があり,「天明郷村帳」では東高野岳・西高野岳・馬場野がある。東高野岳には良源寺(高野岳)があり,本尊は高祖弘法大師。奥の院は白山神社の境内にあり大師の尊像(石仏座像,高さ1m余)と元禄11年の銘の石灯籠がある。高野岳という地名は,弘法大師にゆかりのあるところから起こったものと思われる。馬場野には「ぼらん」あるいは「ぼらんじゃあら」と称される小丘があるが,「あら」は「平」の意で,神代勝利が山内郷に急を知らせる法螺貝を鳴らした所と伝える。「明治7年取調帳」では関屋村の枝村として見え,「郷村区別帳」では上関屋山の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば関屋村のうちに「下関屋村」と見え,戸数49・人口233。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217191