石体峠
【しゃくたいとうげ】
石体越ともいい,石躰・石台越とも書いた。小城(おぎ)郡小城町と佐賀郡富士町との境にある峠。標高689m。この峠は,天山山地を横切って小城町岩蔵の石体集落から富士町市川へ越えるかなり急峻なもので,今日,天山登山のルートの1つとなっている。当峠は明応5年4月,晴気(はるけ)城の攻防戦で少弐高経が大友義興の軍に追われて石体越えを敢行し,市川に達したが討手にさえぎられて自殺したといわれる由縁の地である(小城町史)。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7217229 |