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重ノ木
【じゅうのき】


旧国名:肥前

重ノ木籠と呼ばれたこともある。鹿島川の河口右岸に位置し,東は有明海に面する。当地の起こりは寛文元年,鹿島3代藩主鍋島直朝が25町余の干拓地を築造して重ノ木籠とし,白石・世間の人々を入植させたことに始まる(鹿島藩記録)。干拓地は塩田(しおた)川以北では搦と称されるが,以南の鹿島平野では籠と呼ばれることが多く,当地のうち,重ノ木地区では清右衛門籠・梅崎籠・秀籠・山田籠,世間地区では稲毛籠・新ケ江籠,犬王袋(いのおふくろ)地区では堂籠・古川籠,小船津地区では川良籠・六角籠の地名が残る。地内にはかつての潮土居であった堤防跡が随所に残る。また石木津川・中川・鹿島川の諸河川はすべてこの地に注ぎ,海岸にも近いため洪水や高潮の被害を被ることが多かった。
重ノ木村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
重ノ木(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217236