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常照院
【じょうしょういん】


佐賀市本庄町鹿子(かのこ)字上飯盛にある寺。妙光山と号す。日蓮宗。九州探題千葉胤継の副将であった石井越後守忠国により永享元年に建立された。一時期本庄の南方へ移動したが,天正8年石井兵部少輔常延逝去の際旧地に復す。当時は妙光山本善寺の寺号だったものを常延没後,その法名にちなみ常照院と改称した。寛文7年に諸堂を焼失したと伝える(県災異誌)。当所には「飯盛七ケ寺」があり,石井家後代の石井七兄弟が1か寺ずつ開基となっていたが,現在はこの常照院と浄円寺・妙玉寺の3か寺に合併統合されている。石井常延は佐賀藩祖鍋島直茂の室陽泰院の父で,第1代藩主鍋島勝茂が元和元年これを再興して鍋島家の祈願所となし,63石5斗を知行せしめている。石井一族の菩提所として鍋島家の保護も篤く,また陽泰院の分骨も納められている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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