100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

城山
【じょうやま】


東松浦郡浜玉(はまたま)町にある山。標高377.7m。玉島川下流右岸に壁のように急崖をなす。古くは鬼ケ城と称した(松浦古事記・松浦拾風土記)。松浦地方は寛仁3年の刀伊の来寇のほか,しばしば外敵の侵攻を受けたため,外敵の侵入に備えて朝鮮式の山城が設けられた。それが城の山(きのやま)であり,中世に城山(じようやま)と呼ばれ,草野氏が居城するに至って鬼ケ城になった(松浦拾風土記)。山麓には,自然の地形を利用して築かれた前方後円墳の谷口古墳がある。同古墳は明治41年発掘され考古学上貴重な各種の副葬品を蔵し,国の史跡に指定されている。山麓から高度250m付近一帯はミカンの栽培が盛んである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217279