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白野
【しらの】


旧国名:肥前

(中世)鎌倉期に見える地名。松浦郡宇野御厨荘伊万里(いまり)浦のうち。今岳の西側,伊万里川右岸の丘陵地一帯を指す。現在の伊万里市大坪町白野に比定される。集落南側を原屋敷に水源をもつ白野川が西流し,伊万里川に注ぐ。寛元4年8月13日,松浦党党祖源久の曽孫にあたる源上(さいねん)は,子息で伊万里氏の祖にあたる源とむる(留)へ宇野御厨内の所領を譲与しているが,その譲状中に,「いまりのうら」のうち「四郎丸ミやうのうち,田地のふん」として,「しらの二反三丈」と見える(伊万里文書/平戸松浦家資料)。「四郎丸ミやう」は不明であるが,そのうちに「きすのををた五反」などと見えることから,この一帯を占める名田であろうかと思われる。「慶長国絵図」には「古賀ノ内 白野村」と見える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217299