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白鬚神社
【しらひげじんじゃ】


佐賀市久保泉町川久保にある神社。旧村社。祭神は猿田彦(さるたひこ)命。創建年代は不明であるが,平安期に近江国滋賀郡の白鬚大明神を勧請したのが始まりと伝えられる。この勧請に際して神霊に奉仕して西下した神人達は,それぞれの「丸」(地名であり,のちには姓名にもなる)に居住して田楽を伝承したと伝えられる。これが現在,県重文に指定されている「白鬚神社の田楽」である。この田楽はもっとも平安期の田楽の特色を残しているとされ,様式的には稚児田楽に類するものである。現在は10月18・19日にかけて行われる丸祭に奉納されている。神霊は幼児の発育と安全の神として信仰が篤い。明治4年村社となった。なお,同町上和泉にも,明治6年村社となった白鬚神社があり,姉妹社のかたちをとっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217300