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新田川
【しんでんがわ】


伊万里(いまり)川水系の1支流。伊万里市南部,腰岳の北麓付近の各谷に源を発し,伊万里の市街地を西流し2級河川伊万里川の川口付近に注ぐ川。延長3km。中・下流部は藩政期に干拓された地域である。市街地南部の同市新天町はもと伊万里湾頭で,「元和弐年某新善左衛門浜町いまだがた(潟)にて御座候を更に不審仕雑作いたし一家数年罷在候処,本方より寛永六年巳年伊万里町下より高胡(こうこ)崎迄新土井御封切り被成候而新田出来申候」(高庄唯太夫覚書―明暦元年)のように干拓された土地である。また,川口付近の八谷搦(はちやがらみ)は「安永七年伊万里津付近八谷搦埋築竣成,是れ土井の上築堤より六十五年の後にあり八谷善兵衛奉行して築工せしものにして地名の因て起る所以なり」(西松浦郡誌)とあり,面積160haの伊万里湾岸最大の干拓地である。川名は新田村の新田にちなむ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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