100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

新町村
【しんまちむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。杵島(きしま)郡のうち。新町とも称する。白石(しろいし)平野西部に位置する。佐賀本藩領。須古郷に属す。「宝暦郷村帳」「天明郷村帳」ともに村名が見える。近世初頭に須古鍋島氏の祖である竜造寺信周の知行地となり,居住地であった須古城(高城)を中心に成立した町場の1つ。給人・地米高は,「玄梁院様配分帳」では鍋島市兵衛12石余,「大小配分石高帳」では鍋島安房12石余。新町の名は新しく集落をなしたことによる(県干拓史)。旅籠・雑貨店・呉服店・米屋・酒店などが並び,白石平野西部の中心街村となった。府元(ふもと)は須古城の入口から新町までの間をさし,随伴家老ら主だった武家屋敷が並んだ。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ともに堤村の枝村に見える。「明治11年戸口帳」によれば,堤村のうちに「新町」と見え,戸数73・人口306。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217347