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諏訪神社
【すわじんじゃ】


東松浦郡浜玉(はまたま)町大字浜崎(はまさき)にある神社。旧村社。祭神は建御名方(たけみなかた)命。社伝によれば,大伴狭手彦連が新羅出兵の時に諏訪明神を祀ったのに始まるという。また「松浦記集成」所収の諏訪宮古伝によれば,延暦3年に神功皇后を玉島里に聖母大菩薩として祀った際,同時に神功皇后三韓出兵の時に皇后を補佐した諏訪神と住吉神を,それぞれ浜崎郷,平原郷に祀ったのを始まりとする。同古伝には,韓人誓来(斉来)が当社にタカを献上するとともに,当地で鷹狩りをしたが,その時タカが麻・小豆・胡麻の畑に下りマムシのために死んでしまった。神はそれを哀れんで,以後この辺りにはマムシがすめなくなったといい,また里人も麻・小豆・胡麻を作らなくなったという。その他にも「松浦古事記」に誓来から鷹匠の術を授かった諏訪姫を葬ったのが当社の起こりであるという伝承が収められ,当社が鷹匠の神であることを伝えている。当社の祭礼は浜崎くんちと称し,県内最大の高さを誇る山車が引かれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217386