100辞書・辞典一括検索

JLogos

7

泰智寺
【たいちじ】


鹿島市浜町字野畠にある寺。曹洞宗。永渓山と号す。本尊は釈迦如来。天徳3年鹿島の江より発見された釈迦仏を常広村に1宇を建立して安置。天徳山深立寺と号したことに始まる。のちこの地が水害に遭い,天和8年鹿島藩初代藩主鍋島忠茂によって浄土宗智恩寺の所在した当地に深立寺を移し,代々の菩提寺とした。寛永2年2代正茂によって永渓山泰智寺と山号寺号共に改められた。慶安2年火災により焼失したが(県災異誌),3代直朝によって再建され現在に至る。近世の黒印地は1町5反余(寺社差出)。境内の墓地には忠茂夫妻の墓,および鹿島藩主歴代の遺髪塔が立つ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217445