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泰長院
【たいちょういん】


佐賀市与賀(よか)町の精(しらげ)町にある寺。臨済宗南禅寺派。三陽山と号す。本尊は釈迦如来。天文5年竜造寺胤久の祈願寺として現在の城内西に建立。開山は三英和尚。慶長年間佐賀城建築の際に現在地に移された。当時第3代住職であった是琢和尚は鍋島直茂に従って朝鮮の役に加わり,明軍・朝鮮軍との文書通訳や返書の作成にあたって功があった。その功により佐賀藩から74石余の寺領を安堵され,加増米を寺納するため門前に手男を召致し,精米に従事させた所から門前を精町というようになった。現在の本堂は昭和2年5月に再建。なお,竜造寺隆信や鍋島直茂・勝茂らの書状100余通を有する(泰長院文書/佐史集成5)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217446