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高橋川
【たかはしがわ】


上流部を繁昌(はんじよう)川といい,下流部を新堀江(しんほりえ)ともいう。六角(ろつかく)川水系の1支流。武雄(たけお)市朝日町中野の西部にある黒尾山(263.5m)の北麓の谷に源を発し,東流し黒尾付近で繁昌川は高橋川となり,大阪川・都郷川や杉ノ岳川などを合わせて,1級河川六角川水系武雄川に注ぐ。延長5km。下流部新堀江付近に立地している高橋は,中世ごろから武雄地域における水陸交通の拠点であり,「慶長国絵図」には高橋町と記されている。「武雄鍋島家文書」に「寛文十二年壬子高橋之市近年始む,当閏六月より警固之足軽を出す」とあり,市が立ち,高橋は河港の新堀津を中心として繁栄した。「一(市)に高橋,二(荷)に牛津」とうたわれたほどである。しかし,この河港も明治28年鉄道の開通により,すっかり寂れた。上流部繁昌川に,昭和52年農業用ダムとして繁昌ダムが完成した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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