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高町村
【たかまちむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。杵島(きしま)郡のうち。杵島山の東方,廻里江(めぐりえ)川の上流に位置する。佐賀本藩領。白石(しろいし)南郷に属す。「慶長国絵図」には「須古ノ内」として見える。村高は,「正保国絵図」「天明村々目録」ではともに31石余,「天保郷帳」では37石余,「旧高旧領」には見えない。米麦を主産とし,水利は杵島山麓田野上村の梅の木谷溜池を利用。鎮守は弁財天社。寺院は真言宗円満寺。当村は辺田(へた)村稲佐神社の門前町,および享保年間より長崎脇街道の宿場町として栄えた街村(有明町史)。長崎脇街道は小田より南下,六角川を渡って六角の宿・当宿を経て深浦峠を越え,古渡(ふるわたし)で塩田(しおた)川を渡り鹿島城下に通じていた。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ではともに戸ケ里(とがり)村の枝村として見える。現有明町域では最初の商店街を形成。明治10年高町郵便局を創設。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217511