100辞書・辞典一括検索

JLogos

8

多々良村
【たたらむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。「たたろうむら」ともいった。杵島(きしま)郡のうち。多々良川流域,陣ノ平山の北西の山間地域に位置する。陶器製造の燃料の割木を「たたら」と称したことからこの地名がつけられた。佐賀本藩領。武雄(たけお)郷に属す。村高は「正保国絵図」「天明村々目録」ともに84石余,「天保郷帳」では147石余,「旧高旧領」には見えない。給人・地米高は,「玄梁院様配分帳」では鍋島十左衛門40石,「大小配分石高帳」では鍋島上総40石。寛永19年「諸村田畠斛積帳」によれば,反別は田9町余・畑2町余。天保7年山留(山の番人)の百姓伝右衛門が,褒美として足軽格となる(武雄市史)。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ともに真手野村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば真手野村のうちに「多々良村」と見え,戸数90・人口483。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217574