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立物ケ里村
【たつものがりむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。小城(おぎ)郡のうち。立物刈とも書き,西久留間ともいう。佐賀平野の北西部,祇園川東岸に位置する。村名は古代条里制の固有里名「辰物里」に由来する。小城藩領。三ケ月郷に属す。村高は,「正保国絵図」「天明村々目録」ともに399石余,「天保郷帳」では419石余,「旧高旧領」には見えない。村の南東部を西芦刈水道が東北から西南に流れる。寺社は日蓮宗長栄寺と天満神社。「明治7年取調帳」では桑原刈の枝村に見え,「郷村区別帳」では道辺(みちべ)刈の枝村に見える。「明治11年戸口帳」によれば道辺ケ里のうちに「立物ケ里」と見え,戸数32・人口162。なお「小城郡村誌」によれば,明治4年緑・道辺・芦田の3か村(あるいは桑原ケ里を加えて4か村)と合併して道辺ケ里となったという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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