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立石
【たていし】


旧国名:肥前

背振山地東端,九千部(くせんぶ)山南麓の中・低位段丘に位置する。西北の山麓から南部の笛吹山一帯は黒曜石製鏃や弥生式土器片,横穴式石室墳が発見されている。御手洗(おちようず)の滝は立石川上流の谷にあって上下2瀑からなる。英彦(ひこ)山山伏の修験場の跡ともいい,堂野・堂跡などの地名を残す。また,記録碑によると,室町期の末に1寒僧が滝の美しさ,山の清らかさに感じて草庵をつくったとある。文禄4年12月1日付豊臣秀吉朱印状写に「一,七百拾五石壱斗六升 同(肥前国養父郡)立石」と見える。同所は秀吉から鍋島直茂に宛行われた13か村5,700石の内の1か所であった(鍋島家文書/佐史集成3)。
立石村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
立石(近代)】 明治22年~昭和34年の大字名。
立石町(近代)】 昭和34年~現在の鳥栖市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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