田中村
【たなかむら】

旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。佐賀郡のうち。筑後川の支流早津江川と八田江(はつたえ)の中間に位置する。佐賀本藩領。川副(かわそえ)下郷に属す。「宝暦郷村帳」では犬井道村の小村として「田中分村」と見え，「天明郷村帳」では１村として見える。「天明村々目録」「天保郷帳」「旧高旧領」では村名が見えず，村高は不明。安政４年の川副下郷諸目安によれば，田畑98町余，地米663石余，竈数316（侍３・手明鑓１・農戸153・雑戸159），人数1,444，馬96。「明治７年取調帳」「郷村区別帳」ともに１村として見え，「郷村区別帳」では反別223町余とある。「明治11年戸口帳」によれば，犬井道村のうちに「田中村」と見え，戸数357・人口1,824。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7217605