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道免村
【どうめむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。佐賀郡のうち。堂免とも書く。筑後川の支流早津江川と八田江(はつたえ)の中間に位置する。佐賀本藩領。川副(かわそえ)下郷に属す。川副代官支配地。村高は,「正保国絵図」「天明村々目録」ではともに792石余,「天保郷帳」では1,109石余。「旧高旧領」には見えない。「宝暦郷村帳」では小村に道免新村がある。「天明郷村帳」では小村に新町・重久が見え,新町は「宝暦郷村帳」に見える道免新村に当たる。寛政5年の村絵図によれば,道免に家数16,郷倉,浄土真宗円融寺(寛永年間創建),善忠院,曹洞宗幸元寺(天正15年開基,曹洞宗由緒),権現,天神があり,小村の重久に家数9,郷倉,天神,同新村に家数20,郷倉,天神が記載されている。重久・新村の天神は天正4年に竜造寺隆信が勧請した島ノ内七天神社の2つといわれ,現在はそれぞれ天満社と称されている(川副町誌)。安政4年の川副下郷諸目安によれば,田畑69町余,地米691石余,竈数82(侍1・手明鑓1・禅寺1・一向宗1・農戸51・雑戸27),人数411,馬数31。「明治7年取調帳」では小木森村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,小々森村のうちに「道免村」と見え,戸数83・人口462。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217781