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徳常寺
【とくじょうじ】


三養基(みやき)郡北茂安(きたしげやす)町大字東尾(ひがしお)字東尾にある寺。浄土真宗本願寺派。竹林山と号す。本尊は阿弥陀如来。当地の地頭であった赤司志摩守家貞が鍋島勝茂に従い関ケ原の合戦に従軍した際,かねてから真宗に深く帰依していた家貞は京都において本願寺第8世蓮如上人より六字の名号を得,佐賀に帰ってのち慶長6年にこの地に堂宇を建立,竹林山徳常寺と号した。家貞の裔明順を開基とする。2世了順は元禄7年寂如上人より木仏を下付され,さらに寺号御免となったという。明和3年楼門を新築,寛政7年には梵鐘の鋳造を行っている。安政3年老朽化した本堂を再建。宝物の多くは天明年間の火災により焼失したが,現在寺宝として地獄の図10幅,親鸞上人および聖徳太子などの画像がある。昭和36年8月に納骨堂を落成している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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